分析!!ライトノベル~ラノベ旧刊から新刊まで~

Amazonにおける「偽物語(下)」の内容紹介に関する疑問

今回、ページを作っていて思ったのは、Amazonで売られている今作品の「内容紹介」に納得がいかないということです。(問題のページ

そのページから問題個所を引用すると、『ふたりめの妹は、世界の終りを宣告する。「こんな偽物だらけの世界は滅んじゃっていいと思うんだよね、お兄ちゃん」。阿良々木暦の妹・月火が実行する、燃え盛るような正義とは!?『偽物語』堂々完結! 』とのこと。まず『ふたりめの妹は、世界の終りを宣告する。』の部分は、苦しいですが内容上ギリギリ暗喩と見ることもできます。また、『阿良々木暦の妹・月火が実行する、燃え盛るような正義とは!?』の部分もまた、苦しいですが該当するかと思われる個所があります。

しかし、『「こんな偽物だらけの世界は滅んじゃっていいと思うんだよね、お兄ちゃん」』の部分は作中には登場するものの、月火のセリフではなく、斧乃木余接のセリフであり、動作主がすりかえられています。結局この文言は作中の内容、セリフを継ぎはぎして作ったにも拘らず、作中の内容を正確に表現できていないのです。

身も蓋もない言い方をすれば、見る人を騙しにかかっています。主語を省略したと言い逃れをされればそれまでですが、明らかに意図的に誤解を誘発させ、この作品を実態以上のスケールに見せ、巧みに購入させようとしているようにしか思えません。誰がこのような文言を書いたのかは分かりませんが、このような行為はプロ・アマチュアに関係無く記事を書く者としてあるまじき、恥ずべき行為だと私は思います。

このシリーズの鬼物語で用いられている売り文句が『誤解を解く努力をしないというのは嘘をついているのと同じなんだよ』(『鬼物語』より)だというのは皮肉なことです。

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