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分析!!ライトノベル~ラノベ旧刊から新刊まで~

傷物語

傷物語 (講談社BOX)
傷物語 (講談社BOX)西尾 維新 VOFAN

講談社 2008-05-08
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あらすじ

高校生・阿良々木暦は、春休み、血が凍るほど美しい金髪の吸血鬼と出遭ってしまった……!?彼女がいなければ、“化物”を知ることはなかった――『化物語』の前日譚は、ついにそのヴェールを脱ぐ!『化物語』で大好評を博した台湾のイラストレーター“光の魔術師”ことVOFANとのコンビ再び!西尾維新が全身全霊をかけて描く、これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、いたみなしでは過ごせない。

感想

「化物語」の前日談、春休みの話が収録されてます。今回は、「化物語」のコンセプトであった「馬鹿で楽しい掛け合い」は少ない印象ですが、一つ一つ冴えており、今回も所々で光っています。

今作は文中で、最初にもう「この物語はバッドエンドだ」と暴露しています。一通り読み終えて考えてみると、確かにそう言えないこともないのですが、後味は悪い方ではないです。むしろ、バッドエンドならではの熱さ、感動があり、素晴らしさを増しています。

暦と忍野の出会いも描かれています。今更ですが、やはり忍野のキャラは濃く、独特です。彼の価値観もまた独特ですが、妙に納得出来てしまうのが不思議です。もはやこの物語の魅力の一つといっていいと思います。

今回は、バトルシーンも多数出てきます(あっけなく終わってしまうものもありますが)。やはり「化物語」と同様に、策略と思考に重点をおいた描写で、いわゆる頭脳戦が多いです。身体描写をふんだんに使った派手なバトルもいいですが、こういう戦いも悪くないと思います。しかも頭脳戦ゆえに、様々なパターンの戦いとなり、飽きずに読むことが出来ます。

このシリーズの凄さの一つに、巧妙な伏線があります。それにより、「見落とし」を数多く作り出して、暦と共に気付いていくという素晴らしい楽しみ方が出来ます。

さらに、伏線をたどることによってテーマのような物も浮かび上がってきます。個人的には、「自己犠牲と自己満足」がその一つだと思います。相変わらず考えさせられます。

今作品は、文章のうちはそうでもなくても、映像化するとけっこうグロい場面も数多くあります。そのため、文中で暦が「アニメにできねえ」と言っています。それにもかかわらず、今作品は映画化されてしまいました。これは、この作品が広く認められている証拠だと思います。

今回羽川が色々と活躍し、少しエロい場面もあったりしますが、萌えというよりはギャグに近いので、今回は萌えの評価は低めです。

終盤で、若干暦の思考がしつこいような感じもしましたが、全体的に見れば、十分に満足のいく作品です。

分析

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