分析!!ライトノベル~ラノベ旧刊から新刊まで~

ロウきゅーぶ!⑦

ロウきゅーぶ!〈7〉 (電撃文庫)
ロウきゅーぶ!〈7〉 (電撃文庫)蒼山 サグ てぃんくる

アスキーメディアワークス 2011-02-10
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あらすじ

夏休みもそろそろ終盤。最後の想い出に同好会や慧心女子バスケ部など、みんな一緒の合同試合を計画する昴なのだが、愛莉兄妹の仲違いなど悩みはつきず……。「実はずっと前からお兄ちゃんと……」「いまから一緒にお風呂はいってこい」「おー。ひなももうおとなのじょせい」「私を昴さんのお隣にいさせて下さい」「溢れんばかりの想いが問題だなんて」そんな矢先、オールグリーンで遭遇した生意気な少女をきっかけに、昴の中学時代の因縁との勝負に巻き込まれてしまう。昴にとっての大事な勝負を前に、少女たちも五者五様の複雑な想いを抱え――!?悩み多き少女たちに翻弄されまくりなさわやかローリング・スポコメディー⑦!(『ロウきゅーぶ!⑦』より)

感想

今回は熱いです。一巻以来の熱さを感じました。プロローグが若干長めの色気パートの詰め込みとなっていますが、その後はもうバスケ一色です。一章からは巧みに読者の感情を煽り、本から目の離せない展開が続きます。

今回は昴の因縁の勝負に子供たちが加わるという形式です。彼らが培ってきたチーム内の信頼、問題を乗り越えた連携、そして技術の進歩等々、見どころ盛り沢山です。

智花とチームを組むことで初めて考えさせられる智花という存在。「気遣い」と「拒絶」の違いを分かった昴は変わっていき、智花に対する考えも変わっていきます。昴が子供たちからも逆に成長させられているとよく実感できる今作です。

今回は様々な人に支えられ、愛莉も大きく成長していきます。仲間の為に力になりたいという強い気持ちで全力で困難に立ち向かっていく姿ががもう激アツです。

展開としては、スポ魂やバトル系の王道に近いですが、このシリーズでは一巻も含めて今回が初めてではないでしょうか?

ここのところ、ロリコン臭も増してきていましたが、やはりシリーズの根幹にあるのは「ロリコン」ではなく真の「愛情」(語弊があるかもしれませんが)だということを今回再認識しました。これからも子供たちその他の成長を見守っていきたいところです。

さて、折角なのでいつものように挿絵に一言。せめて口絵は本文と関係あるものにしてくれ…。画集が欲しい訳ではないのだから…。

分析

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