分析!!ライトノベル~ラノベ旧刊から新刊まで~

涼宮ハルヒの分裂

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)谷川 流 いとう のいぢ

角川書店 2007-03-31
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あらすじ

桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。だが爽やかなはずのこの時期に、なんで俺はこんな面子に囲まれてるんだろうな。顔なじみのひとりはいいとして、以前に遭遇した誘拐少女と敵意丸出しの未来野郎、そして正体不明の謎女。そいつらが突きつけてきた無理難題は、まあ要するに俺をのっぴきならない状況に追い込むものだったのさ。大人気シリーズ第9弾!(『涼宮ハルヒの分裂』より)

感想

今回も、いつも通りSOS団の、のどかな日常から物語は始まります。しかし次第に登場人物も増え、物語は複雑さを増していきます。途中から章構成も異質な物となり、ミステリ小説の匂いが漂う作品です。しかし、物語の核心に入る前に「『涼宮ハルヒの驚愕』につづく」という風に終わってしまい、内容的には前置きみたいになっています。そのため、見どころらしい見どころは今回はありません。強いて言うなら、キョンの中学時代の回想ぐらいなものか…。でもその分、見どころが詰まっているであろう続き、『涼宮ハルヒの驚愕』に期待しています。

文体はさすがで、同じ状況が、毎回違う表現で、しかも想像しやすいような表現で記述されています。難解な表現こそあれ、文はとても読みやすいです。

分析

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